第一段は、この世で願わしいものである。
まず、身分を挙げ、天皇、摂政関白などは畏れ多いとし、自分の身分を考えてか下級貴族には冷淡である。
僧にも冷淡で名声の維持に囚われると、仏の教えに背く行いが多くなるとして、ひたすら世を捨てている人こそ願わしいとしている。
つまり、身分に囚われると願わしい生き方は困難になると言っているのであろう。
そこで、容貌、姿のすぐれていることこそ願わしいと言いながら、学問がないと、卑しい人と接することになり、それらの人々に染められてしまうようになる。
願わしい人になるには学問の道に励み、漢詩、和歌、管弦に長じ、有職故実を知らなければならないとしている。
この世とは朝廷の世のことで、そこで願わしいことを挙げているに過ぎない。
非正規雇用が増えすぎてしまったこの世では、若者が何を目指せばよいのか見えにくくなってしまった。
外国に行こうとすれば、その国のことばがわからないとどうしようもない。
日本語を知り、外国語を修得することが、願わしいことなのかと思ってしまった。