本書は岩波新書新赤版として2014年3月20日に刊行された。

この本は、

 第一章 動く座標軸 老いの理想からリアリズムへ

 第二章 老いの万華鏡 それぞれの意味場

 第三章 「生ー老ー死」をつなぐ 「老いる」の地平へ

 第四章 「昭和」を老いる

 の四章立てで構成されている。

 昭和に多く製作された映画を木下恵介、小津安二郎、黒澤明、今井正の順番で筆者の観点で観ていき、そこから、

 第一に「老いるということは喪失だけではなく、別の何かを得ることでもある」

 第二に「老人ー成人ー青年ー子どもの四世代構造を社会的に意味づけること。老いと死と生の循環性を世代間の継承性の中に位置づけることである」

 第三に「老いの意味、いわば{老いがい}は老いた人びとだけに求められるものではない。それは周りの人びとや日本社会が共同して創り出すことを求められているものである」

 と結論付けている。

 わたしは積極的な「老いがい」の言葉に引かれた。働きがい、生きがいに通じる言葉である。

 少し元気が出てきた。