邦光さんは東京生まれの京都在住30年以上の方である。

 本書は1994年3月15日、徳間文庫として刊行された。

 本書の目次を眺めたら、京都中の道を歩きまわっていることに気がついた。

 作家、歌人である筆者は京都の四季、歴史、習俗などに引かれ、京都を愛してしまったのであろう。

 慈しむがごとく京都をみごとに表現しつくしている。

 この一冊を持てば、京都の旅は一層充実し楽しいものになるだろうと思ったものだ。

 わたしも京都はよく歩いてきたが、在住30年以上の人にはかなわない。知識も、情感も。

 ということで、目次に沿って、わたしが歩いた道、小路を書いて終ることにする。

東山の道

 泉涌寺道、清水坂、八坂道、哲学の道、八瀬・大原道

北山の道

 鷹が峰・衣笠の麓道、

嵯峨野の道

 竹かげの小径・嵯峨野道

鴨川の道

 川の筋道、四条大橋、五条大橋

烏丸通の道

 四条から北大路まで