いまやわたしの買い物道の左右には、夏草が高さを競うように生い茂っている。

 雑草とは言えない、ほれぼれとする存在である。


 夏草や空に向かいて背伸びする


 たまには一句できる。


 自転車で通るときも歩く時も、わが街のさくら通りでは路面が凸凹していることが気になっていた。

 歩道には25センチ角のコンクリートが整然と敷き詰められている。

 そのコンクリートがあちらこちらで凹凸しているのである。

 注意深く見て、気がついた。

 凹凸の激しいところには自動車道に接してさくらの木が植えられている。

 そのさくらの木が植えられている歩道のところだけ凹凸が激しいのである。

 つまり、さくらの根が年々生長しコンクリート面を動かしているのである。

 最近新しく歩道を直しているところではアスファルトを流し込んでいる。

 多少はさくらの木の負担は減るのだろうが、コンクリートやアスファルトは人工物である。

 生長する夏草、老いてもなお生長を止めないさくらの木。

 どこかで人間との共生を望んでいるのではないか、とふと思った。