暑いですね。北海道も25度以上の真夏日とのこと。
中世のころは京都、博多と西はそれなりの先進地域だったが、関東、東北などは夷の地であったのであろう。人々は住んでいたのに。
上記の本は2007年10月10日にちくま新書として刊行された。
筆者はわたしの師である。
大胆にも網野善彦さんにノーを突きつけた本郷さんの考え方を知らなければわからないと思い読んだ。
おもしろい。中世が生きている。つまりお上にしろ庶民が生きているのである。
中世古文書学を専門とする本郷さんには豊かな想像力、疑問力がある。
わたしは網野さんが好きであり、いまも好きである。
網野さんは人間に焦点を当て、あのわかりずらい中世の自由民にスポットライトを当て生き生きと甦らせた。
その網野さんに現代の視点で疑問符を投げかけたのが本郷さんである。
本書は、
1.中世の王権
2.実情と当為
3.部門の覇者から為政者へ
4.土地と貨幣
5.東と西
6.顕密仏教と新しい仏教
7.一向宗、一神教、あるいは唯一の王
7章建てで論を進める。
論は明快である。
鎌倉王権の確立を自立、自律、袖半下文で論証し、宗教的な点から庶民の平等感を導き出す。
わたしは歴史の中で亡くなった多くの人々が生きている時は躍動していてもらいたい。
天皇とか、貴族とか、権力者には興味がない。
その時代にどれだけ個人の人生を横溢できたかを知りたいし、身分性が固定されていなかった中世はとくに知りたい時代である。