いま降る雨は明日まで続くと天気予報が言っている。
これを予測して。昨日買い物を済ませてしまった。
こんな日は、本を読むしかない。
手に取ったのは『全集 日本の歴史 第6巻 京・鎌倉二つの王権』、本郷恵子筆である。
えっ、ちょっとタイム。
慌てて、インターネットを調べてみた。
gaccoの本郷和人さんと関係ある人ではないかと思ったのである。
ご夫婦であった。
つまり、お二人とも中世史家で、職場結婚なのである。
公私が一緒ならば、さぞや仲がいいのであろう。
さて、二つの王権論は、新しい史料を使いこなし、人を説得する。
歴史学界では、権門体制論と東国国家論は対立しており、権門体制論を支持する史家は80%、東国国家論は20%。
わたしは本書を読んで、わたしが学んだ高校、大学の歴史とは何であったのかと考えざるを得なかった。
静的な歴史、支配者のイメージだけ解説しており、庶民の顔が見えない。それは事実を積み上げるだけの歴史であった。
二つの王権論は、京都王権と鎌倉王権の姿を鮮やかに活写している。
ここでおもしろいのは本郷和人さんは網野善彦さんの言いなりにはなっておらず、自分の史家としてのパーソナリティをいかんなく発揮しているのである。
しばらくはお二人の著作物を読み漁ろう。
雨もいいものである。