わたしは少し前までは臨機応変、変幻自在で、どんな変更にも即座に対応できる性格であった。
ところが、歳をとり、60を超えてからは、それができなくなってきた。
頭と体が一致しないのである。
今日の昼そばは昨日までは25日の予定であった。
ところが、知人が昨晩突然、今日のほうが長い時間を取れそうだと知らせてきた。
そばをすすることは短時間で済むが、なにかせちがらいので、長い時間をかけるのもいいのではないのかと思い、熟慮の上今日にした。
約束の時間は午前11時半。
そろそろ出かけようとしたときに知人からメールが来た。
なんと医者での治療が長引いて10分から20分遅れそうだと。
午前11時40分にそば屋に入った、
すると、またメール。
「12時を過ぎたらごめんなさい」
やけ酒をあおった。
それでも知人は12時5分前にたどり着いた。
約束をしたら約束の時間に行くことを私は自分の尊厳をかけて行くことにしている。
それ以上に相手の状況、気持ちを大切にすることも心の中におけるようになった。
それにしても、おいしいそばを向かい合って食べることの幸せを感じた。
今日、わたしは温かいとろろそばをいただいた。
知人の旺盛なる食欲が、わたしを刺激しわずか5分で食べきってしまった。
約束までの長い時間、約束後の変更にかけた時間からすれば、なんと瞬間で終わる昼そば食いであった。