友人から手紙が来た。

 友人の奥様が体調を悪くし看護に明け暮れしているのでなかなか会うことができない、という近況であった。

 早速、返事を認めた。

 奥様の回復と貴君の健康を祈ると書くことは限られてしまう。

 そして、最後に出来るだけ早い時期に再会できることを信じていると締めくくった。

 普段はメールでやり取りしているが、連絡が無くなってから6か月たつ。

 手紙を書く気持ちになっただけでも、いい方向にいるに違いないと手紙の背景を考えた。

 メールのやり取りが無くなったり、いままでの付き合いが無くなったりすると、われわれの年代では本人ないし肉親に健康上の困難が招来しているのだと考えざるを得ない。

 そういえば、旅先からのはがきをもらうこともなくなった、と突然頭をかすめた。

 10年前に、沖縄、宮古島からのサンゴ礁の絵はがきをもらったのが最期かな。

 わたしも旅先から便りを出すことはほとんどなかった。

 旅にいるときは、旅先での出会いとか、温泉に感動して、それらは旅から帰って土産話にすればよいと思っていた。

 次、旅行に出たら、はがきを書いて、自分の前向きの無事を知らせてやろうと思った。