わたしは、対談でまためた本は読まなかった。

 なぜ読んだかのか。時代小説を読む参考にしたかかったのである。

 時代小説の書き手である山本一力、時代小説の評論家縄田一男、いまは亡き俳優の児玉清、三人の対談が、一冊の本になった。

 しゃべったものをまとめた本など読みたくない。

 がこの本には「時代小説」があったのだ。

 つい、手に取った。

 朝日新書から2007年1月30日に刊行されていた。

 藤原緋沙子さんが取り上げられていなかったが、まあよしとして読んだ。

 よかった。

 この三人がよしとした本は以下の通り。

 山本さんは、

 1.松本清張『かげろう」絵図』

 2.池波正太郎『剣客商売』

 3.五味康祐『柳生連也斎』

 縄田さんは、

 1.角田喜久雄『髑髏銭』

 2.山田風太郎『魔界転生』

 3.池宮彰一郎『四十七人の刺客』

 児玉さんは、

 1.藤沢周平『蝉しぐれ』

 2.津村節子『流星雨』

 3.五味康祐『桜を斬る』

 であった。

 わたしは児玉さんに近い。

 それでも、この本を読んでよかった。

 わたしは、この三人の助言を雨霰のように受け止め、次の作家を読み進めていきたいと考えた。

 山本周五郎

 五味康祐

 津本陽

 子母澤寛

 山田風太郎

 隆慶一郎

 宮部みゆき

このお三方が言っていたように、時代小説は人間を書き込むことであり、純文学と区別する必要はない。

代替、純文学という言葉すら死語である。

 歴史に学ぶことこそ、人間や社会の仕組みを明らかにすることであると思う。

 したがって、ミステリーとかSFなどもしかりである。