本書は2000年5月30日に新潮社から刊行された。

 1988年4月6日から1999年3月29日の1年間に西日本新聞社に連載していた作品に補筆したものである。

 図書館の藤原新也コーナーを見たら、多くの著作物の中から本書のタイトルに引かれ、突然読みたくなったのである。

 本書はこの世の中の表と裏を読み解くことに力点を置き、書かれたものである。

 筆者のふるさとは門司港である。このふるさとではホテルについて書いている。

 外観、内装のよさに引かれ筆者は泊まったらしい。ところが、バイキングの朝食には辟易したらしく、せっかくの秀でたホテルにするためには食事にも命を吹き込んだ方がいいと御節介している。

 わたしは筆者の考え方、行動、写真そして生き方が好きである。

 『印度放浪』『全東洋街道』『東京漂流』『メメントモリ』には生きる人間としての強さがあり、フィクションの処女作『ディングルの入江』には人間の奥深さを感じた。

 いま筆者はウェブマガジン『CATWALK』で社会の表を裏からも見ている。

 昨年11月25日に、筆者は特定秘密保護法案と前猪瀬都知事の5千万円受領事件について権力側が特定秘密保護法案から国民の目をくらますために東京地検特捜部が朝日新聞に猪瀬問題をリークしたのだとわたしに教えてくれた。

 わたしはすぐにツイッターでリツイートした。

 最近は年4回、日本野鳥の会のフリーペイパー『Toriino』で筆者にお目にかかっている。