雨だったので散歩道を変えてみた。

 さくらの花芽はあと2週間で開くとわたしに囁きかけてきた。

 楽しみにしています、と答える。

 だけど、寒い。

 鼻水がひとりでに出てくる。

 風邪を引きかけている。

 自宅に早々に戻る。

 歩いてきたから気力はある。

 同年齢の友人が送ってきた「三国志の主要人物と会社幹部との比較対照」を読むことにする。

 彼は三国志の講座を聴講し、三国志に登場する人物への認識を新たにし、その認識に基づき、彼が観察してきた会社幹部とを比較考証して、後輩管理職の参考にしてもらおうと8万字以上の大作をモノにしたのである。

 2年前には、自らの仕事史と人間関係をまとめたという実績がある。

 ほんと、関西の人間は有言実行の人間が多い。

 参考文献を10冊以上も読破し、自分の認識をさらに明確にして書いてある内容はすごく訴えるものがある。

 彼がこんな文才があったとは、まるでわからなかった。

 わたしは書籍の編集者生活を30年やってきたが、そういうことを見極められなかったことに慚愧の念を持っている。