今日は朝から出かけた。

 天気は晴朗であるが、寒い。

 被後見人の退院である。

 精算を済ませ、施設の車いすで施設まで戻る。

 2週間ぶりに外気にあたった被後見人は、

 「わー気持ちいい」

 と喜んでくれている。

 「雪もなくなったし、天気も退院を祝ってくれている」

 と、わたしは意味不明なことばをはく。

 それにしても、被後見人の顔つきから暗さはすっかりなくなり、表情が明るくなっていた。

 本人の居場所は施設である。施設がわが家であるといい続けてきたので、そこには気軽に話せる相手が大勢いる。

 わが家には顔見知りがおり、自分の部屋があり、見慣れた風景があるのである。

 居場所は居心地がいいのである。

 自分の部屋に戻るよりはみなさんがいるロビーを選択した。

 しかたがないので、ロビーで本人とゆっくり話した。

 3週間はみんなに甘えてください。自分でできそうなことでも、頼んでください。特に、立ち上がるとき、トイレに行くときは職員に必ず声をかけてください。

 本人は「自重すればいいのね」

 と、ケロッと反応してきた。

 「そう、自重してください」と、10回ぐらい言い続け本人と再会を約して帰宅した。

 さあ、これから回転ずしを食べに行く。

 喜びの後に、楽しみが待っているのである。