本書は1928年12月25日に第1刷、わたしの手元にある本には2013年1月15日第121刷となっている。岩波文庫のロングセラーなのであろう。

 この文庫が今週末から行われる講座のテキストである。

 申し込んだとき、1回は通読しておいてくださいと言われた。

 本書は原文と校注から成っているだけで、難渋している。

 原文は複雑な言い回しがあり、そこがポイントなのであることがわかるのだが、読み取ろうとしてもわからない。

 そこで、「をかし」が入る文章を中心に読み解くことにした。

 をかしは、

 1.おもしろい、趣がある、風情がある

 2.賞すべきである、すばらしい、すぐれている

 3.かわいらしい、愛らしい

 4.滑稽だ、おかしい

 と古語辞典には出ている。

 兼好がをかしと言うのは、上記の1、2の意味であろうと見当をつけて読んでいったのである。

 それにしても、この本は深く広い意味を内包している。

 こんな奥ゆかしと思った本には久しぶりにであった。