今日は待ちに待った日である。

 3か月ほど会えず、今月で市役所から永久の別れをする女性との昼そばである。

 ところが、待ち合わせ時間30分前に店の前に立ったわたしは驚愕した。

 「本日8日から11日まで臨時休業いたします」

 の張り紙が堂々と貼られていたのである。

 慌ててメールした。

 「臨時休業なので、もう一軒のおそば屋さんに変更します」

 ところが返事が来ない。

 車の運転をしていたのである。

 わたしは臨時休業した店を恨んだ。

 その店には、3回行って3回とも山口の獺祭が品切れになっていて、12月には入荷するはずだったのである。

 その大吟醸が飲めるというひそかなる楽しみがあった。

 午後12時を過ぎたところで待ち合わせ相手から連絡が入り、わたしは店に入った。

 すかさず、昼そば相手が到着した。

 懐かしい顔の近況を説明してくれる。

 ご自分の近況を説明してくれる。

 束の間、かつていた職場を思い出した。

 おいしいそばと天ぷらが話を盛り上げる。


 どこかに行く。お土産を買う。

 この行為には、この人には自分がどこに行ったのか、あなたのことは忘れていないというメッセージがあると思う。

 わたしの母は、それこそ目的地に着くとお土産を買いまくっていた。

 母にもたえず、忘れていけない知人がいたのだろう。

 宮古島で三線を弾いた知人のお土産は宮古島空港限定販売の泡盛「さしば」であった。