吉田兼好の『徒然草』は高校の古文で冒頭を習っただけである。

 その知識だけで、わたしのブログを位置づけたが、どうも覚束ない。

 それでも居直ってはいなかった。

 知識の渇望は、知識習得のチャンスを読んでくれる。

 何気なく眺めていた公民館便りで、来年から『徒然草を読む』講座がスタートするとお知らせが載っていた。

 12月12日に申し込みが始まる。

 岩波文庫の『徒然草』をテキストにすると書いてあったので、図書館に借りに行った。貸し出し中であった。

 そこで、徒然草をキーワードにして類書がないか調べた。

 すると、岩波書店の古典を読むシリーズの中に杉本家住宅の後継者、杉本秀太郎さんの『徒然草』があることを見つけ。書架に行った。

 目次を見たら、どうも全文解釈ではなく、徒然草の杉本さんがこれがポイントだと考える要素を解説する本だと思った。

 歌と随筆、ざわめく心、色好みなど目を引く文字が連なっていた。

 杉本さんの豊かな感受性と知識が、新しい徒然草の世界を創りあげていた。

 いい本に巡り合えた。わたしは杉本さんを図示の案内人と随筆家だととらえていた。

 決めつけて人間を見ると、狭い世界しか知ることができない。

 気を付けないといけない。