今日は後見をしている方の施設の運動会である。

 身上監護を兼ねて行った。

 以前、娘さんとの鎌倉旅行をどのようにとらえているかも聞きたかったのである。

 本人はいたって元気ではあったが、鎌倉の思い出を思い出すには時間がかかったが、娘さんとの旅行を楽しんでいたのは間違いない。

 ホッとした。

 午後2時になった。

 「今日は運動会ですよ。下に行きましょう」

 本人の頭の中には運動会などないのである。

 わたしの赤いセーターが気に入ったみたいである。

 運動会は二つのグループ同士の争いである。

 わたしが後見をさせていただいている方は選手宣誓をした。

 元気なのである。

 職員が考えた運動競技はみごとであった。

 ボーリング、玉運び、パン食い競争、玉入れ、二人三脚などなど。

 わたしは、目立つ家族であったので、二人三脚、玉入れに参加した。

 二人三脚は若い女性の職員とペアーを組んだ。

 久しぶりに胸が弾んだ。

 わたしのクライアントも楽しんだ。

 得意のパン食い競争に出て、ぶっちぎりのトップであった。

 最後の玉入れにはわたしも参加しあらんかぎりの力を振り絞ったが負けた。老人パワー恐るべし。

 わたしは。車いすでも参加できるこのような催しは老人に笑顔をプレゼントすると思った。