散歩道に枯葉がところどころに目立っていた。

 8月7日は立秋だったが、窓は開けっぱなしの毎日だった。

 昨日今日とさすがに窓は閉めた。

 今日は歩いた。

 すると、建物があった場所が、更地になっていた。

 しばらく立ち止まり、記憶にある記憶をたどった。

 えーと、そうだ、ここには黒い板の建物が建っていて、左側に婦人服の店、右側に和食の割烹があったのに。

 二つの店はわたしには無縁であった。

 それでも、その建物が更地になって、わたしの目の前にある。

 愕然として、歩みを進めると、落ち葉が目につく。

 いちょうの木の下にも落ち葉。

 さくらの木の下に落ち葉が多い。

 見上げると、さくらの木に枯葉が目立つことに気がつく。

 そうか、秋がこの街にも押し寄せてきているのか。

 時間は容赦なく、この街を変えていると、

 わたしは気がつかざるを得なかった。