夏も半月になった。

 戸外では蝉が一定のリズムで鳴いている。

 昨日買い物に出た。

 道路にやたらと蝉の死骸が転がっていた。

 わたしは季節の中では夏が一番良いと思っている。

 服装は軽装でいいし、毎日汗をかけばシャワーを浴びればよい。

 わたしは、中学生のころから冷房が嫌いで、いまも用心をしたうえで窓を開け扇風機だけで猛暑を絶えでいる。

 夏は、生命が躍動する、人間は動き、動物は繁殖に命を懸けている。

 ところが、うるさく鳴き続ける蝉の死骸を見たときは意外であった。

 動物はその姿をさらすことなく消えていく。

 なぜ、蝉はその死骸を人間の目に触れるところに置くのか。

 夏の生き物に与えるものは豊かであるはずなのに、蝉の声が少し小さくなったのではないかと思う。

 蝉の生命力に変調をきたしているのではないかと少し心配である。