平日に働いている人間と会うには、午後6時過ぎになる。

 昨日は、大雨が降り、午後6時前にやんだ。

 3か月ぶりに二人の友人に会った。

 わたしの希望で日本料理「大根の花」が会場になった。

 わたしの家からは5分で行ける。

 働いている人間は必ず遅刻する。

 わたしの40年働いてきた信念である。

 予定がある日に限って、突然直前に仕事が舞い降りる。

 約束した一人が見事に15分遅刻してきた。

 固い信念を持つわたしは、このようなことでは嫌みの一言も言わずにニコニコ笑っている。ウス気味悪がられるのである。

 おまかせにした料理は、先付、三種盛り、お造り、焼き物、煮物、赤出汁、香りもの、ごはんの順番に出てくる。

 どれも、板前の腕のよさが堪能できる。

 話が弾み、話が尽きない。

 わたしは柏井壽さんの読後を引きずっているので、和食の話、京都の話をした勢いで、来年は3人で京都を食いだおそうとのたまわってしまった。

 お二人は本気にしなかったようで、今日からの暑さにくれぐれも注意するようにメールをくれていた。

 おいしいものを食べたら、わたしたちの年代はカラオケでしめる。

 カラオケに誘ったら喜んでついてきてくれた。

 なんと、わたしはリズムに乗れなかったが、二人の友人のうまいこと。聴き惚れてしまった。

 おいしい和食、うまい酒、親しい人の声に酔わされた半日であった。