知人から電話があった。
お土産を買ってきたと。
大阪に行ってくるとは聞いていた。
喫茶店で待ち合わせた。
コーヒーのおいしさで評判の店である。
ご夫婦でやっている。
客商売をやるなら夫婦のどちらかは愛想がよいはずだが、このご夫婦が笑顔を見せることはない。
おいしいコーヒーを出せば、お客さんは増えると考えたのだろう。
お土産は二つ。
宿泊は大阪だったが、奈良まで観光しに行ったようである。
東大寺と興福寺を、中学の修学旅行以来に行った、とうれしそうに話してくれた。
お土産は写真のしおりと湯葉。
天理市に住んでいたわたしからすると、奈良と言えば奈良漬。
しかし、本好きのわたしはうれしかった。
最近の本にはスピン(ひものしおり)がついていない。本の装いが退化しているのは、本の売れ行きが芳しくなく、コストカットの対象がスピンに行ったのだと思っている。
しおりはいつも用意しておかないと困ることが多くなった昨今である。
しおりには、マグネットがついており、ページにしっかり装着する。
マグネットしおりは三つあり、「使い倒してください」と、知人がメールをしてきた。
