過日の柏井さんの光文社新書『おひとり京都の愉しみ』でランチにうな重はいかがなものかと言った。

 今日は第二丑の日らしい。

 うなぎを安く仕入れ頑張っているスーパーダイエーは、「今日は第二丑の日。お安いうなぎをご用意しております」と、販促に必死。

 うなぎ国産が980円。

 由来は知らないが、今日もうなぎが食べられるんだと買ってしまった。

 頭の片隅ではうなぎは今日の晩飯と思っていた。

 ところが、自宅に帰って考えた。

 マグロの刺身も買ってきていたのだ。

 本日はうなぎとマグロ、体にもいいし、おいしいし、今日の食卓は豪華はないが絢爛。

 ところが、刺身を食べるのはお酒を飲むためであり、昼からはいかがなものであるかと、常識が頭をもたげた。

 しばし熟慮。

 これは、うなぎをアツアツのご飯の上に載せて食べるしかない。

 ちらりと、柏井さんの昼にうな重にケチをつけていたのに。

 自らの信念のなさにあきれながら、うな重を作った。

 食べた。


 昼からうな重は正解と言わざるを得なくなった。

 一人旅、一人食べの名手、柏井さんは飛行機旅を嫌っていたが、一度経験せざるを得なくなってから、キャビンアテンダントにすっかり惚れたようだし、昼のうなぎもこれからは昼の定位置に置くことにしよう。

 朝令暮改ははずべきではない。