本書はわたしにとっての愛読書になったといえる。
京都ひとり旅のバイブルになる内容を全ページにわたり、有しているからである。
本書は光文社新書として2009年9月20日に刊行され、増刷されている。
わたしは中学の修学旅行、高校の修学旅行、大学時代の友人との京都旅、関西在勤時の京都訪問、京都入院時、最近と述べ43日間は京都を訪問した。
観光地訪問では最高の時間を京都で過ごさせてもらったと言えるだろう。京都の歴史、文化がわたしの好みにマッチしていたと思える今になっている。
京都思慕は、京都人杉本秀太郎さんの著書『洛中生息』で確固としたものになった。特に、図子の説明とさりげなく京都を語るエッセイが京都にわたしを導いてくれたような気がする。
京都で呉服商を営んでいた杉本さんのご先祖の町家は2010年国の重要文化財になっている。
本書も京都人による京都案内である。
第一章 京都ひとり歩き
第二章 四つの文字で巡る京都
第三章 京都ひとりランチ
第四章 京都ひとり晩ご飯
第五章 京都ひとり泊まり
第一章で鴨川行ったり来たり、京の路地裏不思議歩きと、ひとりで歩くことの愉しみを鴨川歩きと京都路地歩きでぐっと京都の魅力を案内してくれる。
第二章では第一章をさらに深めて、「水」「祈」「憩」「艶」と筆者が考えている京都の歴史、文化、味わいを四つの切り口で論証する。
ここまで読むともう京都に足を踏み込んでいる錯覚に陥る。
特に「路地には通り抜けできるものと、行き当たりになっているものがある。前者は「辻子」または「図子」と呼ばれ、読みはどちらも「ずし」だ。後者は単に「路地」と言われている」と丁寧に説明してくれている。
第三章、第四章、第五章は、頭だけでない京都のおもてなしを昼食、晩飯、宿泊と丁寧に実践的に説明してくれている。
図書館で借りてきた本である。しかし、蔵書にしたくなった。
今度、京都に行くときはこの本を携行して行こう、と思わせる考えさせ、実用にも役立つ良書である。