今日は仕事で街を歩いた。

 住宅街と繁華街である。

 午前9時45分に自宅を出て、帰宅は午後2時半であった。

 午前10時55分には目的地について、施設を訪問した。

 担当の職員が7月26日に退職するので、退職理由と辞めた後の計画を聞くためである。

 その職員は都内に住み、職場には4回乗り換えて通勤していた。「自宅から近い全国展開の特別養護老人ホームの施設長の仕事が見つかったので転職することにしました」

 キャリアアップである。

 これまでのお礼を言い、今後の活躍を期待していると、わたしの気持ちを伝えた。

 福祉の仕事をやる若者は多いが、通勤しやすく、自分のキャリアを磨け、待遇もよくなるという話を聞くのはうれしいものである。

 帰路の静かな住宅街を歩きながらこの転職に幸あれと願った。

 もうお昼である。

 昼を食べてから、次の仕事である銀行に行こうと判断した。

 一人での外食は久しぶりである。

 繁華街の脇道に入ると「江戸切そば」の店が目に入った。

 一人で食べるには格好の店である。

 生ビールと冷たいえのきだけの天ぷらそばの食券を購入してお渡し口に提示する。威勢のいい若い娘さんが歯切れよく注文の品を調理場に通す。店内も調理場も清潔である。

 細い二八そばが江戸切なのかと納得してすする。冷たいビールと冷たいそばはよくあう。

 銀行に入り受付に立つ。感じのいい女性が応対してくれた。

 用件を話すと、すぐに対応してくれ、番号札を渡してくれた。

 この銀行ではいい思いをしたことがなかったが、初めて好感をもった。

 繁華街に戻ると、心が浮き立ち、やたらと女子高生の姿が目にとまる。わたしの感覚はもう夏休みなのだが、彼女らはまだ夏休みなのではないのだ。

 広島の16歳少女の殺人と女子高生の集団歩きがダブって見えたのはわたしの感傷かもしれないが、みんな仲良くこれからも付き合ってくださいとエールを送った。

 今日の気分と繁華街と言うことで、白の半そでポロシャツを2枚買ってしまった。

 天気予報通り、午後4時を過ぎたころから静かな雨が降り始めた。