岩波新書1291として2011年1月20日に刊行された。

 筆者は1980年代前半にフランスはパリで「ジプシー」と道ですれ違い、その数年後にはモンパルナスの巨大テントの中で催されていたジプシー音楽祭を観に行ったという。その後、筆者は運命に導かれるがごとくジプシーとの関係をつくりながら今日に至っている。

 第4章ではジプシーミュージックとして、ハンガリーのジプシー楽団、ルーマニアのラウターリ、スペイン・アンダルシアのフラメンコ、、ロシアのロマ劇団、ジプシーアーティストなど幅広く紹介している。


 少数民族のジプシーは流浪の民であり、ヨーロッパ各国で非定住の暮らしを継続しているため、正確な人口すらつかめていない。

 筆者は差別されている中で暮らすこのような芸能民の将来に危惧を抱いている。

 わたしはグラナダで観光タブラオでジプシーが踊るフラメンコを観た。彼女らの笑顔を見ることはなかった。

 この本をまず、ジプシー入門として、少し勉強してみるつもりになった。