6月26日は東京も一日肌寒い雨の日になった。

 出かける予定はあったが、雨なので出かけるのを止めた。

 傘をさす、傘を持ち歩くと言ったことは面倒である。

 ついでに濡れるのも嫌だし、下手をすると、靴の中まで雨が侵入することがある。

 そんな日に外出しなくてもよいとは、とてもうれしいことである。

 ただ、読みたい本がないので、時間がなかなかうまく進まない。

 目についたのが角川文庫の小林秀雄の『無常といふ事』。

 この本はずっと手元に置いてある。

 若いころ読んだ本で、理解するまでにいたらなかった本を読みなおそうと考えていたが、小林秀雄の本はその中の一冊である。

 読んでみた。

 しかし、わからない。

 もう一度読んでみた。

 何も残らない。


 梅雨本番のこの日、「無常といふ事」を2度読んだことが思い出に残ればいいかと、自分を慰めている。