姉が、都心のマンション生活を止めて、いまの土地に新しく家を建てることにした。

 土地の権利を所有したままに老いる決心をしたのである。

 わたしは、弟だが、姉の考えに賛成した。

 財産の大部分は土地である。

 それは最後の最後に活用するべきと考えたようである。

 酒もたばこもやらず生きてきた姉は、わたしより長生きすると、わたしも姉も思っている。

 生き残ることはお金がかかる。

 姉は財産を持っていた方がいいと思ったわけである。

 都心のマンションを全財産を投入して、見ず知らずの環境で生きるより、土地を保全し、財産の一部を投入して、住み慣れた環境で生きる方が、生きる力には余裕が生じる。わが姉ながら自分の終末をきちんと考えているのである。


 で、本日は地盤調査、午前9時半に姉宅訪問である。

 目覚ましをセットし、訪問。

 業者はきちんと約束の時間に来る。

 わたしが知りたかったのは調査方法と調査結果の有効期限。

 調査はスウェーデン式サウンディング試験によって行われた。

 調査ポイントは5か所。

 約2時間半かかった。 

 調査データはコンピュータから伝送され、地盤の強度、地質が確定され、われわれに伝わる。6日間で分かるのである。

 今日の調査をしておけば、姉が売るときにはきちんとしたデータとして役に立つが、あまり積極的に提示するなと言われた。

 まあ、こうなると地盤調査は地震に強い状態にして建築するための第一ステップである。


 いろいろと、家を建てるための準備があると思い知ったわけである。