NHKの午後5時台のテレビを見ていた。

 滋賀県で結婚祝いにするびん細工手毬の実演と普及を報じていた。

 保存会の会長さんが結婚する孫娘さんに10日間かけて作ったびん細工てまりには感動した。鶴と亀のデザインが美しいうえ、孫娘さんが好きな紫色も入れていた。

 会長さんの想いが「苦しいとき、悲しいときにこの手毬を見てもらいたい」という。結婚は楽しいときだけではないとの経験が言わせた言葉だろうが、孫娘さんは「幸せになります」と受け止めていた。

 何より心を打ったのは、祖母と孫娘さんが結婚式の引き出物にするため小体のびん細工手毬を作っている姿であった。

 この女性たちの想いが伝統工芸を永遠に伝えてきたのであろう。


 ただ、手毬をびんに詰めることは門外不出ということであった。