寝るのは遅かったが明るさに目を覚ましたのは午前6時。

 エンジン音が聞こえた。外に出るとエンジン付きカイトが2台飛んでいた。

 海岸まで3分で行ける。3人で出てみた。

 風は穏やかで気持ちがいい。海は輝いていた。潮の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

 「ここに別荘を持つと決めた動機は日の出が自分だけのものになるからだよ」

 なんとなく実感できた。

 伊藤左千夫の歌碑があった。

 最近建った老人ホームもあり、この周辺で一番高い建物で、津波の際の避難場所だそうだ。

 1時間余り砂浜散歩をした。

 わたしが海なるところに連れて行ってもらったのは本須賀海岸の近くにある片貝海岸である。

 脚が気持ちよく沈み込む砂の感触がたまらなかった。

 大学生のとき、西伊豆の海岸に行った。私の海のイメージが壊れた。小石と岩の海岸であったのだ。

 午前7時過ぎに、別荘の主の手作りをいただく。

 トースト、目玉焼き、ベーコン、キャベツの千切りとレタス、いちごとスイカ。しゃべりながらの朝食はいつ以来だったか。

 午前8時30分出発。

 別荘が見えなくなったところでドライバーの友人が車を止め、

 「まず、銚子に行きましょう。銚子漁港の近くにある土産物の店で土産を買うということでいいですか」

 わたしたちの世代は民主的合意によって行動するわけである。

 午前10時前に銚子に到着。

 日曜日なのだろう、漁船がこれでもかというぐらい停泊していた。

 ウオッセ店という海産物、土産物店が20ほど入っているショッピングモールに行く。

 手作りだというひもの、佃煮を買う。そのほかにはびわプリン、びわゼリー、ひじきも購入した。

 友人はひものはもちろん、まだ生きているいかまで購入していた。

 友人は午前10時40分、今年4月27日開通した圏央道、東金JTC~木更津ICを利用して東京湾アクアラインに移動するコースを設定する。

 圏央道に入る前にガソリンを入れたり、迷ったりであったが、圏央道に入り、新しい高速道をひた走る。あまりの単調さに助手席に座るわたしに睡魔が襲い掛かるのだが、ここで寝ては友人にすまないの想いで耐える。

 木更津到着。12時ジャスト。

 「昼は海ほたるで食べましょう」

 10分ぐらいの待ちで1階の駐車場に停車させることができた。

 5階の木更津庵で深川丼を食べる。

 午後1時30分、海ほたる出発。

 こうして、海底道路を走って川崎に到着した。

 自宅まで送ってもらい、自宅に着いたのは午後4時少し前であった。

 

 持つべきは、いい友であるとしみじみといま感じている。