鎌倉に行こうと思って、図書館で借りてきた本である。

 2010年12月25日に実業乃日本社から刊行された。

 わたしには、鎌倉が好きだが、特にここに行きたいという場所はない。

 北鎌倉の円覚寺、建長寺、明月院は好きな寺であるが、禅宗と武家政権が結びついた場所であると言われてもピンとこない。

 その寺を見ながら鶴岡八幡宮までのんびり歩く。八幡宮の石段の公暁が源実朝を殺害した現場に立っても、ますますぴんと来なくなる。

 数か所ある幕府跡か源頼朝の墓を見るか迷うところだ。

 杉本寺と釈迦堂切通しも見たいし、瑞泉寺まで足を延ばそうかも頭をよぎる。

 結局、八幡宮をバックに若宮大路を鎌倉駅に向かうのだが、途中で左側に入れば、日蓮上人の歴史に触れることができる。

 小町通りを歩けば、お腹が鳴る。

 鎌倉駅に着き、江ノ電に乗ろうとするが、銭洗弁天にも寄ってみたくなる。

 電車に乗れば乗ったで、どこでまず降りるべきか悩ましい。


 そこで、巻頭に挙げた本を借りてきたのである。

 小町・雪ノ下にある小路、宇津宮小路、岩井堂小路を歩くことにした。

 ただ、歯痛があり、明日出かけられるかはなはだ頼りない。