昼間、生活をする人間は買い物をする。

 スーパーでは女も男も、今晩食べるための食材を勝っているのである。

 わたしはいつも、午後2時過ぎに、生きるための食材を買いに行く。

 その時間が、たぶん一番すいているからである。

 明るいことは、自分の気分を低下させることはない。

 すがすがしいのである。

 最近、野菜を買う量が減り、野菜ジュースを買うことが多くなったことにかなり自己嫌悪の念があるが、それはあまり深刻に考えないことにしている。

 最後に向かう売り場は、酒類売り場。


 ここに来ると、心が解放される。

 ウィスキーの銘柄はシングルモルトに目が行き、ワインにはチリ産に目が行き、日本酒は純米、焼酎は芋へ。

 解放されるのはここまでで、結局、ノンアルコールか糖分ゼロを買って終了。


 重い買い物袋をぶら下げて、散り去ってしまった桜並木の下を歩きながら、あと何年こうして昼間の時間を過ごせるのかと不安がよぎるこの頃である。