桜が、どのくらい咲き始めてきたかを求めて、夕方目を凝らしながら歩くのは趣がある。
夕闇に白い花がぼんやり見える。
その白さに淡く心が波打つ。
街燈のそばに咲く桜は、白さを際立てる。
まるで、街燈の暖かさを取り入れて喜んでいるように感じる。
いつから、桜が好きになったのだろうか。
50歳を過ぎてからだったと思う。
自分の人生が終わりに近づいてから、春を彩り、綿菓子のような柔らかさで、束の間わたしを慈しむように包み込んでくれる、そんな桜花の
優しさがわたしにはたまらなく切ない。
今週末にはそんな桜花に会うことができる。


