冬は外に出る機会が減る。

 出ても、用事が済めば、自宅に帰る。

 春、夏ならば、人に会いたくなる。

 会えば、話が弾み、帰りは遅くなる。

それが今や、早く用事を済ませ、帰ることばかり考えている。

 これは、自分の心が委縮しているせいだと思ってしまう。

 寒さが、心を伸びやかにしてくれないのである。

 縮む心には、何も花を咲かせない。

 不毛な荒野には雨も降らないのである。

 

 やばいと思い、この心に潤いをと思うのだが、

 潤いのたねになるものは何もない。


 桜の咲くころになれば、わたしを訪ねて、何人もの人が来る。

 その前に、何とか潤いのある心を取り戻さなければと考えている。


 しかし、もう少し暖かくならないと、自分の心を潤す雨は降らないと、

 思った。