今日、午前10時過ぎに電話があった。

 うふふふふ、バレンタインチョコの受け渡しの連絡かと、思った。

 掛けてきた相手の名前を見て、これはないと悟った。

 いつものように、明るく応答したが、今日を何と思っているのかと、

舌打ちした。

 うーん、なにもないかと、あきらめかけた午後12時前、メールが入った。

 「郵便ポストを見てください。さゆりがつくったクッキーが入っています」

 あわてて、階段を下り、郵便ポストに。

 かわいい、ミッキーのシールが貼ってあるプラステックの袋に、クッキーが入っていた。

 

 ハート形のクッキーが四つ、取り出してならべると、まるで四つ葉のクローバーに見えた。

 

 これまで、いただいたチョコレートはあるが、すべて市販品。これは手作りである。

 あえて、年齢は言わない。

 あの子なら必ず、わたしにプレゼントしてくれるだろう、とホワイトデーのお返しを昨日注文しておいた。

 スペイン・バスク地方のチョコレート屋さんのコンレチェさんちのチョコレートである。

 これで、すべてつじつまが合う。

 さゆりさんには、スペイン・バスクのチョコレート3月14日に一緒に食べようと言っておいた。