いま、いろいろ考えることが多い。
失敗したことは数多い。それを懐かしく思うこともない。
まだ、将来に関心の多くがあるからだろうか。
そんな中で、思い出になっているのは高校時代である。
昨日、クラス会の幹事をしている友人と話をした。
お互いの前には、高校の卒業アルバムが置かれていた。
友人が、
「同じクラスの女性には、一切興味がなかった」
と、言った。
「えー、俺なんて同じクラスの00さん一筋だったがな。ほかのクラスの女性とか、下級生なんかに興味を持つことなどなかった。おぬしませてたからなあ。でだれが好きだったんだよ」
友人はアルバムを開いてある組のページを開き、一点を指さした。
高校時代は、男にとっては女性が気になって気になって仕方がない頃だったと思う。わたしは、年上か、年下にしか、積極的な関心を持てなかった。
年上からは子ども扱いされ、年下からは先輩扱いだけだった。
つまり、石坂洋次郎の『青い山脈』『若い人』の世界に憧れていたにもかかわらず、現実は小説のようにはならなかったわけである。
高校時代ならば帰りたい、だからクラス会を熱心にやろうとしているのか。
まあいい、黄金の時間であった高校時代を共に過ごした仲間と、死ぬまで会い続けようと妙な決心をした。