小旅行の目的の地は鞍馬である。
都から離れていたので、若いころ行くきっかけがなかった。
今回は、京都のガイド本を見ていたら、ほとんど行ったところばかり。
鞍馬寺、渉成園は行ってない、ならば行こうとなった。
京都駅から4系統、17系統が出るバス停で待ち、乗る。京都のバスは、そのバス停から直近の3バス停を表示し、どこを走行しているかわかるようになっている。京都人は情報があると我慢できるのだろう。
出町柳で下車。料金は220円。小銭か1000円両替以外は車内では受け付けてくれない。
バス停を少し戻ると交番があり、120メートル先に叡山鉄道があると掲示があった。助かった。
叡山鉄道、出町柳駅で鞍馬までの切符を買う。410円。
待つこと15分。急な斜面を登り始めても電車の勢いは変わらない。
30分で鞍馬に到着。降りた乗客は10人を切っていた。
駅から歩き始めて30秒。目の前に鞍馬寺が、その寺名を大きな岩に刻み付けて存在を誇示していた。
最初から上り石段が待っていた。上る。入口。200円を払う。
あとはひたすら、奥の院を目指して上る。
なぜか、由岐神社が境内にあった。
浅草寺の隣りは、浅草神社。
神道と仏教はいまも共存共栄していた。
本殿金堂にたどり着いた。雨が降っていたが、もう汗だくである。参拝。
奥の院に向かう。少し上り、今度は下りになる。ここから貴船神社までは下りである。
30分で奥の院魔王殿に着く。参拝。
さあ、貴船まで600メートル。下る、下る。
下り終えると、舗装道路に出た。右手に行く。
貴船神社で家内安全のお守りを買う。
道路沿いには、夏には川床料理を供する料理茶屋が軒を連ねていた。
料金を見ると2900円から10000円。ふーん、高い。
貴船口に向かう。バス停がある。2キロメートルなので歩けると思った。
1キロメートルほど歩くと、マイクロバスとすれ違った。
数分後、そのバスが戻ってきた。
バスの表示は「貴船口」。ガイドブックにどこでも乗れると書いてあったので、手を上げた。
止まった。乗り込んだ。160円。
運がいい時は、それが続く。
駅のホームに足を踏み入れた途端に、出町柳行きの電車がきた。
切符を購入するところがなかったのだが、乗った。
整理券発行機が車内にあり、それを抜き取る。
汗は引かず、まずいと思ったが、車内は温かい。
この沿線には大学が三つある。ということは東京の八王子のミニ版だなと思った。
修学院で降りて、詩仙堂、曼殊院などを回ろうと思ったが、膝が笑っているので断念。
出町柳駅に着き、整理券を提示し、精算。410円。
午前9時40分に出発して、午後12時50分に出発点に戻ってきた。
大阪ではお好み焼きを食べ損ねた。
京都の食は、おばんざい、京野菜だが、うまいとおもったことはない。
駅を出ると、道路の向かい側にお好み焼きののぼり。
運はまだまだ続いていた。
季節限定、かきのお好み焼きを注文する。820円。
鉄板にこだわる店らしく、かきの風味を生かしたお好み焼きでした。
元気が回復。そうなると、本願寺をめざし、歩けると思った。
京都を南北に歩いたり、東西に歩いたり、街並みを楽しむのもいいものだと固定観念が行動を決めた。
まず、目的地を祇園にした。
平安神宮で方向がわからなくなり、若いお巡りさんに聞く。やはり自分が考えていた方向とは90度違っている方向をお巡りさんの手は示してくれた。
千枚漬けの大安本店に寄ったり、知恩院・円山公園を散策したり、ようやく八坂神社を左手に見た。
花見小路に入ろうとしたが、何必館で木村伊兵衛展。思わず足が向かってしまった。1000円。
秋田を撮った写真は秀逸であった。
花見小路は観光客がそぞろ歩く。
わたしは、脇小路歩き。お茶屋や旅館が軒を連ね、いい。
午後2時。南座を通った時、舞妓さんがいた。四条河原町を抜け、適当なところから東本願寺方向に向かう。
午後3時20分に、西本願寺に到着。内心焦っている。4時を過ぎると渉成園に入れなくなると思ったからである。そこで、東西に歩く。東本願寺の壁沿いに歩く。歩く。ようやく、渉成園にぶつかる。500円の維持修繕費を払い、立派なパンフレットをいただく。上に掲げた写真がそのパンフ。渉成園の名物・景物である。ゆっくり楽しく見物できたが、出口がわからなくなった。袖ふりあっていた若者に聞くと、わたしもいただいていたパンフを開き、丁寧に説明してくれた。
終わりよければ、すべてよし。
