忘年会をしようと言い出した人は、アルコールは飲めない。

 誘った人のうち、飲めるが、最近は健康管理上、できるだけ飲まないようにしていると。

 つまり、5人のうち、飲めると言えるのはわたし一人である。


 忘年会は、飲むためにあるものだと思っていたわたしは、はたと困った。

 そこで、昼食を兼ねる忘年会にしようと、お昼に会うことにした。

 そこまで妥協したが、さて会場である。

 わたしは、ビアホールなら食べ物もあるし、ソフトドリンクはあるし、ビールもあるから、いいのではないか、と考えたが、どうもすっきりしない。ビアホールは、ビール好きの人間が行く場所である。

 5人中わたし一人だけが飲んでも、なんか、すっきりしない。


 迷っていたら、飲めない参加者からメールが届いた。

 「うどん屋さんがいいのではないでしょうか」


 この人は、

 「わたしは飲めないけれど、人と話をすることが大好き。だから忘年会はぜひやってください」

 と、言っていた人である。


 昼食を兼ねた忘年会。うどん屋さんなら腑に落ちる。