いま自宅に帰ってきた。


 知人とはいえ、午後の10時、11時までいるのは失礼だと、知人を知る友人に注意されていたので、

 今日は午後5時に入店し、午後7時には失礼した。


 イタリア旅行の土産話を、おいしいイタリア赤ワインでという企画は大成功であった。


 知人のシェフは最近、これだというイタリアワインに出会い、今日わたしに披露してくれた。

 わたしの味覚の鈍さを知っているシェフは、わたしに試飲させず、わたしの連れに試飲させた。

 ワインはまず、色を味わい、ついで香りを味わい、味を味わう。

 連れは、そのすべてに感動してしまった。


 試飲が終わり、、シェフは連れに、七分目ほど継ぎ足し、わたしのグラスにもついでくれた。

 色よし、香りよし、味よし。ひさしぶりに本物のワインを飲んだ気がした。


 イタリアのヴェネツィアが話の中心になり、ゴンドラの話、広場の話、ワインの話・・・。

 とっておきは、ヴェネツィアグラスで作った絵を購入した話になった。数十万円もする絵を気に入って買ってしまったというのである。

 この人なら、こういう行動をする、とは思ったが、わたしから見ても、写真だが、ヴェネツィア、水路、橋、カラフルなレンガ造りの建物と、思い出したくなる風景がヴェネツィアグラスの技で描かれているのである。


 おいしいワイン、おいしい料理、おいしい話。

 非日常のいい時間であった。