日常の自分に戻れるのは今日だけ。

 いま、公的機関の問い合わせに書いたはがきを出しに行き、スーパーに足を延ばし、食料品を買ってきた。これが日常である。

 さて、明日は土曜日で、日常の最たる日になるはずであったが、外出する。


 欧風レストランで、イタリアに遊んだ知人と会うためである。

 友人が営むそのレストランは、夜は予約がなければオープンしない。

 わたしのためだけに、オープンしてくれるのだ。


 自宅を改築して、住宅街にオープンした店は、わたしの大のお気に入りである。

 静かで、落ち着ける雰囲気、友人が工夫を凝らし作る料理、鋭い嗅覚味覚で選んだワイン。

 

 明日は、イタリアの土産話を、イタリア産の赤ワインを飲みながら、聴く。

 どんな話が聴けるのか楽しみである。

 わたしも、ルネッサンスの国には行きたいと思っているので、情報収集の目的もある。

 日常を離れる時間とは、必要なのかもしれない。


 翌日は、日曜日。

 高校のクラブ友達、二人とランチ。

 突然決まった話で、非日常の2日目である。

 ここ、1年は会っていないので、積もる話はある。

 会えば、突然時間の空白が埋まり、部室で過ごした時の感覚が戻る。


 ランチする場所を考えた。

 普通のレストランや和食の店は、ランチタイムを設定してあるため、ディナータイムの準備のため、一時店を閉める。これはどうにも、わたしたちのランチに合わない。


 ランチからディナーまで、続けてオープンしているのは中華料理店であることに気付いた。

 中華ランチにすることにした。