4か月ぐらい気になることがある。
それは20代前半の3年半在社した会社シャープの現状と行き末である。
シャープは故早川徳治さんが創業し、佐伯さんが発展の基礎をつくった会社である。
わたしは、社内報の編集担当だったので、早川さんとも佐伯さんともお会いできた。
早川さんは新入社員教育の嚆矢として話したことは、当時、カシオに追い上げられていた卓上電子計算機の話の時、新入社員に開発中の手のひらサイズの電卓のプロトタイプを見せながら先行ランナーは、その先を行くことを教えてくれた。また同時に、160円の株価を今が買い時だと話された。
早川さんは、シャープペンシルの発明者である。特許の件で、後塵を拝し、大阪阿倍野に拠点を代え、テレビ開発から起業した方である。
早川さんは経営者としても時代を先取りした方であった。シャープは従業員の生活福祉の向上を、70年代初頭にすでに考えていた。
早川さんの精神は「和敬」である。つまり人間としての最高の価値をこの言葉で言っていたのではないかと思う。
シャープは、液晶テレビの競争に敗れ、いまあえいでいる。しかし、早川さんの精神は、たぶん心ある人は受け止め、原点を早川さんの精神に置き、よみがえらすとわたしは信じている。
わたしの青春の第一歩を歩ませてくれた、シャープの再生を強く願う秋である。