たまらなく好きな石川さゆりさんと美空ひばりさんの名歌である。
二つの歌の共通点は、女が男を愛する激しい情念であると思う。
『天城越え』の作詞は、吉岡治さん。1985年に、作曲家弦哲さんらと当時の天城湯ヶ島町に泊まり込んで詩を考えたそうな。
かたや、 『みだれ髪』は星野哲郎さんの作詞。星野さんが塩屋埼灯台(いわき市平字薄磯字宿崎3)に行き、詩の想を練ったかどうかは不明だそうだ。
作詞には、まず場所があり、その場所を舞台にして、物語が始まる。
『天城越え』は、現在進行形の愛を描いている。
川端康成の『伊豆の踊り子』に、たぶん題材をとったと思うが、天城峠を越えて下田までの踊り子と一高生との交情は、一高性の一方的な想いで終わる。
しかし、『天城越え』はいまは、揺れ動いている男の心も、天城峠さえ越えれば、
きっと、女のわたしにひたと向くにちがいない、そうなってもらいたい、と強く願う女の気持ちが
ある。
女の愛は、肉体関係を超えたところのあるのだと、伊豆の名所を舞台にせつせつと、歌っている。
『みだれ髪』は、春まではつきあっていた男女が、たぶん夏の初めごろに、男が女を捨てた状況からできたのであろう。
春は二重で巻くことができた帯が三重に巻いても余るとは。いかに別れてからの数か月、そし塩屋岬灯台に来たいまも、この女を苦しめている。
その苦しみは、ひとりぽっちになったからではないかと、胸が痛む。
この二つの詩に、女の情念が感じられ、男のわたしは、涙を流すのである。
二つの歌の共通点は、女が男を愛する激しい情念であると思う。
『天城越え』の作詞は、吉岡治さん。1985年に、作曲家弦哲さんらと当時の天城湯ヶ島町に泊まり込んで詩を考えたそうな。
かたや、 『みだれ髪』は星野哲郎さんの作詞。星野さんが塩屋埼灯台(いわき市平字薄磯字宿崎3)に行き、詩の想を練ったかどうかは不明だそうだ。
作詞には、まず場所があり、その場所を舞台にして、物語が始まる。
『天城越え』は、現在進行形の愛を描いている。
川端康成の『伊豆の踊り子』に、たぶん題材をとったと思うが、天城峠を越えて下田までの踊り子と一高生との交情は、一高性の一方的な想いで終わる。
しかし、『天城越え』はいまは、揺れ動いている男の心も、天城峠さえ越えれば、
きっと、女のわたしにひたと向くにちがいない、そうなってもらいたい、と強く願う女の気持ちが
ある。
女の愛は、肉体関係を超えたところのあるのだと、伊豆の名所を舞台にせつせつと、歌っている。
『みだれ髪』は、春まではつきあっていた男女が、たぶん夏の初めごろに、男が女を捨てた状況からできたのであろう。
春は二重で巻くことができた帯が三重に巻いても余るとは。いかに別れてからの数か月、そし塩屋岬灯台に来たいまも、この女を苦しめている。
その苦しみは、ひとりぽっちになったからではないかと、胸が痛む。
この二つの詩に、女の情念が感じられ、男のわたしは、涙を流すのである。