さて、フィリップは、なぜ、ドリスを雇い続けるのかの問いに、
 「私を対等に扱うから」 
 と答える。
 貴族の血を引き、エリートとして育ってきたフィリップ。
 ドリスはそれなりの才能はあるが、才能発揮に至らず、しかし自分の複雑な家族事情を、他人のせいにしないといった、まっすぐな性格。
 
 介護者、被介護者の関係は強者、弱者の関係だが、、これはうまくいくはずはない。介護者、被介護者には、優者、劣者の関係があればうまくいかない。ドリスは素人だが、、フィリップを対等な人間、男として扱う。フィリップはその関係を愛する。

 この作品は、人間の「相性」を考えてしまった。
 フィリップは、クラッシック、詩を愛す。
 ドリスは、ロック、女を愛す。
 人間の持つ自然な本能で動くドリスはその間性ゆえに、
 フィリップの結婚相手との仲を取り持つ。
  ブラボー。

 泣かないで観られた映画もいいものである。