西川美和さんの本のタイトルである。
 1983年のほたる
 ありの行列
 ノミの愛情
 ディア・ドクター
 満月の代弁者
 の5編が収録されている。
  多分、へき地医療をテーマにしたのであろう。
 
 1983年のほたる 
  人の役に立つ仕事はその人を生き生きさせるが、小学6年生をまず、登場させて、伏線を張 
 る。
  この小学生の登場に、ある期待を抱いて読み進んだが、あまりにも大人すぎる小学生、つまり
 夢を語れない、人間を悪意で見る、など、作者の複雑さについていけなくなった。
  この小学生は姉とも会話が通じず、友達との関係も拒否したがり、あこがれの塾仲間も出す
 が、高校生になったときに同級生になっていたその人間を嫌悪する。
  最近の作者はわからない。