食べ物には好き嫌いがある。
 それでも、生きているうちに好き嫌いをできるだけなくすようにしてきた。
 健康のため、体のためである。
 好きな映画は時代劇、嫌いな映画はホラー。
 一般論で、好き嫌いは言えるが、身近な人間関係だと、好き嫌いを明確には言いづらい。
 この人間の好き嫌いがあるから、自分の周りはうまくいかなくなる。
 わたしは、自分が好きになれば、相手はその好意のオーラによって自分を好きになってもらえると思い、長いこと実践してきた。
 しかし、問題が生じた。
 1対2の場合である。
 2のうちの1が、1を大嫌いになったとする。2のうちのもうひとりが1をいくら好きになっても、嫌いになった1は決して好きにならないのである。
 あああ、この世の中に、何で好き嫌いの感情があるのだろうか。