この度の当会の署名活動にご賛同ご協力をいただいた全国の皆様、

 

多大なるご支援をいただきましたこと、本当に感謝の念に堪えません。

 

 

わずか40日の署名活動により

当会に寄せられた署名586筆、

ネット署名 chenge.org における賛同109筆、

被害生徒とその保護者へ寄せられた署名2432筆、

 

計3127筆となりました。

 

これらの署名は、是迄の市及び市教委の対応に抗議する意志を示していると受け止め、大切にお預かりしていました。

 

署名簿の提出にあたり、8月19日より約1か月弱の間、奥ノ木信夫市長と茂呂修平教育長を相手に、署名簿の重みと想いをご本人方に是非感じて頂きたいので、「直接に受け取って頂く」ための書簡のやり取りを計10回にわたり行ってまいりました。

 

当方からの再三の申し入れに対しまして、直近の回答は以下の通りです。

 

--------  Message --------

Subject: ご回答
Date: Fri, 13 Sep 2019 18:21:31 +0900
From: 教育総務課 <200.01000@city.kawaguchi.saitama.jp>
   

川口市いじめ事件被害者支援の会
代表 福島 啓介様

9月9日付文書、9月13日付文書を拝読いたしました。

これまでもお答えしておりますとおり、貴会からの要請状および署名簿につきましては、市および教育委員会がお受け取りすることは拒んでおりません。市民の方からご要望や署名などの文書を提出いただく場合におきましては、担当する部局が受領し、市として必要な対応を行っているところでございますので、本件につきましては教育委員会の総務を所管する教育総務課にて受け取らせていただきます。

令和元年9月13日
川口市
川口市教育委員会

----------------

 

則ち、「直接に受け取って頂く」ことを、やり取りを通じて一貫して拒否しています。

 

また、報道各社の同行も併せて拒まれており、
提出者一名のみで来庁するようにとのことです。
 
回答の主は市長と教育長名ですらなく、発信者は教育総務課です。
 
これでは、署名簿と要請状を受け渡ししても、その本意、その心は全く奥ノ木市長と茂呂教育長に届かないことは明白では有ります
 
しかしながらこの膠着状態に際して、当件に係る被害者ご家族を含めご署名をいただいた方々から「間接でいいので提出」とのお声があり、
 
この度、9月26日10時過ぎに教育総務課にて提出して参りました。
 
 
以下は、署名簿と併せて提出した要請状の内容です。
 
===(以下、要請状より)===
2019年9月26日
宛先:
(正)川口市⻑ 奥ノ木信夫殿
(副)川口市教育⻑ 茂呂修平殿 
(写)報道各社御中
発出:
川口市いじめ事件被害者支援の会
代表 福島啓介
川口市栄町3-11-10-1302
要請状
 
川口市立戸塚中学校の元生徒(現在16歳)へのいじめ事件に係る市⻑と市教育委員会による対応は、多くの新聞、雑誌、TVによって市教委及び当該学校の不適切な対応が⻑期に亘り取り上げられたことなどを通じて、多数の市⺠に不信感や不安を抱かせています。市⻑及び教育⻑にはその職責をかけた説明責任があり、当然ながらその責任を果たして頂きたい。
 
そもそも、2018 年3月16日に川口市いじめ問題調査委員会にて1年間調査された結果の報告書が公表され、市教委により記者会見がおこなわれました。その際に教育⻑より「調査結果を真摯に受け止める」「いじめにより不登校に陥る事態を招き、その間に初期段階での組織的かつ迅速な対応が遅れたことで、更に被害生徒を傷付け、信頼を損ねてしまった」といったコメントがなされ、学校教育部⻑井上氏と指導課⻑大竹氏により「いじめに対する認識が甘かった」「いじめの解消より、登校させる事に傾いてしまった」等、市教委及び当該学校としての様々な反省が述べられました。
 
然しながら現在、裁判において市は調査結果を否定し、明らかになっている問題についても事実と異なる主張を繰り返し、全ての原因が被害生徒とその保護者にあるとしています。
市が設置した委員会による調査の結果を、何故いま市自身が否定しているのですか。調査結果は、同年3月14日に市教委において議決された案件であり、仮にその内容に不備があればその時に再調査出来たはずです。
裁判により責任を追求された後に、既出の調査結果を否定する等、全国から「前代未聞」と言われています。
いじめはいつ何処でも起こりうるとされ、子供達の命に関わる問題である事から、教育行政において最重要課題とされています。従って市のこの様な姿勢は、川口市⺠のみならず広く国⺠にとっても、川口市いじめ問題調査委員会の信憑性すら問われる事態となっています。
記者会見にて述べられた反省を含めて、市が設置した委員会により調査がなされ市教委が議決した調査結果を、何故いま市は否定しているのか等、しっかりと説明をすべきです。
 
またこの様な姿勢は、本来なら寄り添い守るべき被害生徒を更に傷付ける事であるのは、一目瞭然です。(中略)
 
9月18日のさいたま地裁に於ける公判では、いじめ防止対策推進法によるいじめの定義に欠陥がある旨を述べられましたが、その様な事をしている場合ではありません。
 
以上を踏まえ、計3127筆に及ぶ署名を添えて、以下の①~⑥について両氏に要請します。
 
被害生徒に対して開示された「いじめ事案発生報告書」の文書が1年5か月もの間 正しく訂正されず、法令及び条例に基づく「文書は正確かつ最新のもの」となっていないことから、直ちに法令及び条例に従い、文書を訂正しかつ最新のものとすること。
市教委指導課⻑三浦氏による情報漏洩は、録音された音声(「調べたから一生懸命」等)を本人である三浦氏が認めていることから、地方公務員法での守秘義務に反したばかりでなく、信頼を失墜する行為でもある。被害生徒とその保護者に対する謝罪をさせ、公務員としての厳正な処分を行うこと。
例え係争中であっても、法令及び条例に従うことや反省すべき点を改善することは当然であり、「係争中を理由に対応をしなくてもよい」といったことは許されることでない。市は当件につき、係争中であることを理由に法令及び条例に従わず、認められた不法や不当を放置している。当件に係る問題のすべての判断を裁判所に委ね自治体としての責任を放 棄している。本来なら、裁判となる以前に経緯や原因等を精査して再発防止に努めるべきところ、それらを一切為さずに関心さえ示さない。この姿勢を速やかに改めること。
「前例のない」程の指導及び助言を文部科学省及び県教育委員会から受け、また川口市いじめ問題調査委員会からも指摘されている件は、免れない事実である。この事実により被害生徒に深い傷や苦痛を与えたことや、市教委並びに当該学校が、自らの信頼を失ったことは、決して赦される事ではない。公務員として教育者として、明らかに信頼を失墜した行為である。この件についても速やかに、当時に対応した市教委指導課⻑並びに当該学校長に、被害生徒とその保護者に対する謝罪をさせること。
戸塚中学校いじめ事件については、⻑期に亘り報道され、折に触れて文科省及び県教委よりコメントも公表されている。従って、是迄の経緯や問題点、市や市教委及び、当該学校の度重なる不適切な対応は、市内だけでなく全国にも知れ渡っている。よって、裁判において虚偽の主張を繰り返すことは、市の恥であり市⺠からの信頼を損なう行為である。市は起こした問題と真摯に向き合い、嘘偽りのない主張をすること。
以上につき公開の記者会見にて市長と教育長が説明を行なうこと。
 
市は、裁判となった後にも被害生徒とその保護者に対して不適切かつ不誠意な対応を重ね続けています。これらは私たちに明確に理解されるところです。
 
また、市⻑は教育⻑の任命権者であり、いじめ調査報告書の公表時にこれを精査できる任にありながら、被害者側からの面会要望にすらこの3年間応じないなど、その対応や姿勢には市⻑としての自覚や責任感が全く見られません。そしてその間にも被害生徒とその家族が受け続ける苦痛は計り知れないものであり、市⻑の対応は不誠実極まりないものです。
 
重ねて取り上げますが、(中略)既存の法を欠陥扱いしていますが、その様な事が出来る立場にもありません。
 
この様な状態を引き起こしかつ助⻑し続けていることは、それぞれの職務上の責任において重大であり、子供達を正しく導く立場にある大人として著しく恥ずべきであることを、この期をもって気づき自覚していただきたい。子供達のために、市⻑並びに市教委として、そして人として在るべき姿を見せ、一日もはやく信頼を回復させて下さい。
 
わずか40日の署名活動により当会に寄せられた署名586筆、ネット署名 chenge.org における賛同109筆、被害生徒とその保護者へ寄せられた署名2432筆、計3127筆の署名は、是迄の市及び市教委の対応に抗議する意志を示しています。川口市⺠及び全国からの声を真摯に受け止めて、誠意ある対応を両氏に要請します。
 
署名簿にもある通り係争中を理由に当要請を拒んだりする事や、「裁判で明らかにする」といった漠とした返答は、この川口において市が自治体として諸問題を改善出来ないと表明することになるばかりか、道義的にも社会通念上も認められることではありません。私たちは裁判の相手ではありませんし、上記について裁判に訴えでてもいません。
 
なお、当要請への対応の期限は 2019 年10月31日とします。 
 
添付:署名簿(原本)
 
以上
===(要請状、以上)===
 
 
皆様のご理解と、引き続きましてのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。