私をイジメていた同級生を血まみれにした話 | いじめ問題の原因と解決方法 いじめ体験談

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小学校から高校まで12年間元イジメらっれ子が体験談と解決策を語るブログ

 今から約40年前の話です。

当時の私は中学一年生。

体型は135センチ26キロで学校の制服も特注しないと合わないぐらい超小柄でガリガリ。当然非力。虚弱体質でよく風邪をひいていた。勉強は英語と数学以外は苦手。


対して私をいじめていた上田は身長172センチ 体重70キロ台で早めの成長期をむかえて筋肉隆々の大人体型。不良ではなく勉強はクラストップでスポーツも万能の優等生タイプ。


比較すると私は未熟児小学生の体型で相手の上田は大人体型
体重は2倍どころか3倍弱もあった。





イジメられたキッカケは全く分からなかった。

イジメの内容はと言うと物を隠したりとか嫌がらせとかではなく暴力的なものが中心




今も鮮明に覚えている

私が普通に立っているとそーーっと死角に入り後ろに立ちおもいきり両足ごと蹴られる。

両足が揃っている状態で刈られるので私は一瞬、中に浮いて上半身からドターンと派手にこける。

柔道の技で言う道着を持たないで足払いをするような感じ。




それを見て上田は3人の仲間とゲラゲラ大笑いする。

これを1日に5回はやられる。

今思えばよく骨折しなかったもんだと思う。




私も最初は笑いながら“やめろよ~”程度で我慢できていた本当は凄くみじめに感じていた。

また毎日となるとかなりのストレスになり笑いごとではなくなった。

5日間連続でやられたときは打ち身で肘に痛みがはしるようになりアザができた。

そして学校内ではいつもビクビクするようになり家では食欲もなくなり夜も寝れなくなってくる。



イジメをやめさせるために正面から立ち向かおう・闘おうとも考えたがどう見ても力の差は歴然で99.99%の確率で瞬殺されるのがイメージできた。



不登校も考えたが親を心配させたくなかったのでできない。

まして当時は引きこもりと言う言葉もなかったような時代、



当時の私は変にプライドが高かったので誰にも相談できなかった。

担任教師に相談すると周りから“先生に言いつけやがった情けないヤツ”と言う烙印を押される。

また担任の対応が悪ければ余計に状況が悪化する。

親にも心配をかけたくないので相談できない。



そして上田のイジメは段々とエスカレートしていき状況はますます悪化する。




一番ひどかったのが“背後から首を絞められて窒息させられる”こと。

具体的に言うとプロレス技で言うスリーパーホールドそれもチョークスリーパーのほう。

それを受けた時の私は一瞬、何が起こったのか分からず呼吸が出来なくなり気を失った。



気が付けば立っていた教室の床に倒れていた。

どれぐらいの時間がたったのか分からないが多分10秒前後だと思う。

子供心に“これはやばいな~下手したら死んでいた。

こんなことで死んだら親が悲しむだろうな~”と思った。




その日の晩、怒りから一睡もできず色々な解決方法を考えた。


1:このまま我慢する⇒どんどんエスカレートする。自分に肉体的なダメージで障害が残るか最悪は死ぬ・殺される。

2:正面から立ち向かう⇒瞬殺。倍返しを喰らう。

3:卑怯な手を使う・不意打ちを喰らわして上田に大きなダメージを与え恐怖感を植え付けてイジメをやめさせる。


消去法で3番の“卑怯な手を使う・不意打ちを喰らわす。”が残った。

次は方法

倍返しの反撃をされないためにどうすればいいか?

中途半端な攻撃をするととんでもない反撃を喰らうので大きなダメージを与える事がポイントになる。


そこで考えたのが以下の3つ

1:カッター・彫刻刀・大きなハサミなどの刃物で刺す。

2:野球のバットで頭を思いっきりぶん殴る。

3:高温の熱湯を頭からぶっかける。


結果的にいじめっ子の上田に大怪我を負わすことになる。

しかし根本原因はどう考えても悪いのはイジメをしているほうなのであまり罪悪感はなかった。


問題はこっちが犯罪者になり少年院や鑑別所に入れられる可能性のほう。

最悪、自分は良いが親が悲しむことが頭をよぎった。



私の中では答えのない難問を出されたようなものでとてつもないジレンマ。



数日、まともに寝れていなかったのでその日の晩は答え・結論が出ずに寝てしまった。

そして翌日結論がでないまま登校。




その日が大きなターニングポイントになった。



キッカケはお昼ご飯後の休憩時間。

性懲りもなく上田は私に首絞めをしかけてきた。

今回は用心していたので窒息して落とされることを回避できたが私の中の心のブレーキ・ロックが外れた。



そして事件は授業中に起こった。



我慢の限界を超えた私は座っている上田の背後にまわり椅子で頭部をぶん殴ったのだ。



椅子は木製で約10キロ。

その椅子を自分の頭の上まで持ち上げ座っている上田の頭に振り下ろした。


次の瞬間!“ゴーン”という大きな音。

“あああーーー”と大きなうめき声をあげ血まみれになりながらのたうち回る上田。


悲鳴をあげる女子、驚いて固まる男子生徒。


血まみれの上田は保健室へ運ばれ私は校長室へ連れていかれた。






最初は担任と話していたがしばらくして血相を変えた両親が来た。

校長・教頭・担任と私の両親に対して今まで私が受けてきたイジメのいきさつを全て話した。


幸いイジメ相手の上田も出血はあったが縫うまでの傷でもなく両成敗ということで収まった。


その後は“復讐があるかもしれない”と心配したがそれ以来何もなかった。





なぜ問題・大ごとにならなかったのか?


上田は学年でも1・2の成績で高校進学に重きを置いていたのでひどいイジメをしていたことで内申書に残ることを避けたかった。


学校側も当時校内暴力の件数が多く教育委員会に目を付けられていたのでなんとか隠蔽したかった。


私・我が家も怪我の治療費や後遺症がどうたらとか言われたら困るところだった。


結果的に皆が穏便に済ませたかったので“何もなかったこと”で解決。





その後クラス内で私は“危ない奴というレッテル”を貼られて誰もイジメるものはいなくなった。


賛否両論あるでしょうが当時の状況を考えたらあれでよかったとも思う。


私はたまたま運が良かったので大きな問題になりませんでしたが最悪は殺人事件や傷害事件になったりするので人には絶対にオススメしません。


一番は教師・親・兄弟・友人・同級生など信頼できる人に相談する、またはできるようになることです。





長文を最後までお読みいただきありがとうございました。





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