でも
読んだのはずいぶん前なんですけどねw


ワンピースの名ゼリフ満載です。


ですが、

僕が感銘を受けたのは巻末に、この本の解説をされた「内田樹(たつる)」さんの解説論の文章です。


その一文(長め←)をご紹介しますね。

いやでもしてやるから←


〈一部を抜粋して表記します〉


I cannot live without you.「あなたなしでは生きてゆけない」というのは、
僕たちが知る限りもっとも強く深い愛の言葉です。
それは、この愛の言葉が自分自身の弱さと無能の意識から発されているからです。

僕たちはふつう自分の強さや才能といったプラス要素を誇示すれば、
人々の尊敬や愛情を獲得できると考えています。
でも、ほんとうはそうではない。
僕たちは「あなたなしでは生きてゆけない」という弱さと無能の宣言を通じてしか、
ほんとうの意味での「仲間」とは出会うことはできない。
そういうものなのです。

「あなたなしでは生きてゆけない」という宣言は「だから、私を助けてくれ」というエゴイスティックな要請につながるものではありません。
そんなことを、よく知らない人からいきなり要求されたら、
誰だってびっくりします。
でも、僕たちは「あなたなしでは生きてゆけない」という言葉を聴くと深い感動を覚える。
それは、その言葉が「だから、あなたはにはいつまでも健康で、愉快に、生き続けて欲しい」という強い予祝(よしゅく)と祈りの言葉を伴って到来するからです。
「あなたなしでは生きてゆけない」という祈りを向けられたものは、
その懇請(こんせい)に応えるために「私は生き続けなければならない」という強い使命感を感じます。

予祝(よしゅく)と使命感がどれほど人間の生きる知恵と力を高めるか、
それは例えば幼児と母親が互いを見つめ合うさまを見れば理解できるはずです。
赤ちゃんは全身全霊をあげて「あなたなしでは生きてゆけない」という思いを母親に伝えています。
栄養補給もおむつの交換も、赤ちゃんは自分ではできませんから。
でも、その依存の強さが母を強め高めています。
そしてそのとき母親は赤ちゃんを抱きしめながら、まったく同じように「あなたなしでは生きてゆけない」という祝福の言葉を送り返しています。
それは赤ちゃんに依存しているからそう言うのではありません(してません)。
赤ちゃんに強く賢く育ってもらうためには、
その祝福の言葉がもっとも効果的であることを本能的に知っているからです。



〈まだまだ解説文は続きます〉



なんかちょっと小難し感じもしますが、

要は
「人は1人では生きていけない」
って言葉に近いものだろうと。

1人でしているつもりでいても、どっかで誰かに助けられてたり、

知らぬ間に誰かのためにしていたり、

あいつが頑張ってるから自分も頑張らなきゃとか、

そういったものだったりするのかと思います。



最後に
僕が感じたことはつまり、

ちゃんと相手のことを見てあげることと、
自分のことも見てもらうことではないかなと思います。

助けて欲しいときには素直に
「助けて」

おかしいと思ったときには
「何かおかしくないか?」

良かったときには褒め、悪いかったときには注意をする。


それがほんとうの「人と人の絆」なのではないかなぁと。


巻末以外はマンガからの抜粋なので、オススメの本です(o≧∀≦)oニパッ


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結果、宣伝みたいな←←