皆さまこんにちは。

鳥羽市地域おこし協力隊の上田です。

 

今日は海女の行事・青峯まいりについて。

毎年2/18に行われる青峯山の正福寺へのお参り。

2/16のかづきおりが終わって間もなく詣でます。

 

 

 

海上守護を司る青峯山は、海抜336メートルほどの小さな山ですが

伊勢湾や遠州灘など周辺の海からもよく見えるため、

船舶関係者、海女や漁師など漁業関係者の厚い信仰を集める霊峰です。

 

 

 

山肌に沿って走り、やっと山の中腹に。

ここからお参り開始です。

 

 
 

 

最初は灯明岩にお賽銭を。

昔ここでは灯台のように火を焚き、近海の目印となっていたそうな。

それにしても修験道みたいな「山」です。

 

 
 
 

次に大門から入り、お地蔵さんや祠、金堂や弁天様にもお賽銭を置いて回ります。

「何やらようわからんけど、みんな置いてけ!」

一つ一つの意味はよく分からないけど、とりあえず海上安全!!!

って感じでしょうかね。

海女さんはいつだってシンプルイズベスト。

 

 

一通りお参りした後は、寺務所でご祈祷までお寿司やおやつを食べながら世間話タイム。

 

 
 
 

ここで必ず出てくるのがお餅・・・

石鏡のお餅はでっかいので、かなりお腹いっぱいになります。

昔は甘いものがなかったため、こんなハレの日には黒糖を挟んで食べたものだと

お隣の海女さんが振舞ってくれました。

 

 

祈祷の(だいぶ前だけど)時間になると、せっかちな石鏡の海女さんたちは

すごいスピードで片づけて本堂に移動です。

こういう時に思うのは、海女さんたちはまるで魚群のようだということ。

海で互いに危険を察しながら行動し続けているから、誰言うとなくワーーっと同じように行動できるのか。

 

 
 

 

祈祷が済むと、みんなスッキリした面持ちで解散!

 

今でこそ車で行けますが、

パールロードが出来るまでは陸路を徒歩や、船の渡しを利用して行っていたようです。

石鏡から車で行っても30分くらいはかかるので、大変なお参りだったはず。

ですが、年に3~4回は海女さんたちはお参りをしてきた歴史があります。

 

私も今年の夏磯は大漁とは言いませんが、

アワビがいるところが分かるようになりますように、

波酔いに負けませんように、

とお願いしてきました。

 

 

話がズレるのですが、

昔の石鏡では、2月には下記のような行事があったようです。
 
2/1  初午祝(豊作祈願や商売繁盛、家内安全を願うもの)
2/4  浜の晴(海難者の念仏供養)
2/15   釈迦涅槃(仏陀の命日)
2/16   かづきおり
2/18   海女青峯詣
 
海の仕事は、本当に自然あってのもので
そのためにお祈りせずにはいられない・・・・
 
こうした行事の多くが
つい最近まで残っていた石鏡という町。
興味深いですね。
 
ちなみに1月は、14回も行事があったそうです。
・・・なんてハードスケジュールなんだ!
 
 
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