【本当はこわいリトルマーメイド】童話にマジつっこみシリーズ♥︎

～ひねくれ者でごめんあそばせ♥︎童話にマジつっこみシリーズ。～

【本当はこわいリトルマーメイド。】

デンマークの童話作家、

ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる世界的に知られている童話、『リトルマーメイド』(1836年発表)。

ディズニーアニメとしての同タイトル映画(1989年公開)も長く時を経た現代でも大変支持されていて、大手某劇団により舞台化されていたり、アイススケートショウの演目になっていたりの人気ぶり。

平面顔のくせに平気で西洋ロココ調のごとくなピンクのフリフリ服とか着ちゃう姫願望全開の生意気なガキからロマンチック大好きな乙女系女子まで、「アリエル大好き～」というアリエルファン女子の多いこと♥︎

さて、リトルマーメイド、人魚姫。

ひねくれ者のわたしからしたら、

「なんか…この童話、凄くエロい。」

という幼少期に感じた第一印象のみ鮮烈に残っておりw、

改めて、んー？どんなお話だったかしらん？？と調べてみたの。

ディズニーアニメ映画としてのそれと、アンデルセン作の童話としてのこれは、話のオチも含め、あらすじが若干異なっているので、あしからず。

今回は、私が幼少期に受けた人魚姫ストーリーの第一印象(ディープインパクト♥︎)と、現在の成熟した私wが改めて感じたストーリーのおぞましさ♥︎をお伝えするべく、アンデルセン作の原作のほうのあらすじを引用するわね。

～あらすじ～

人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫は15歳の誕生日に昇っていった海の上で、船の上にいる美しい人間の王子を目にする。嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を救い出した人魚姫は、王子に恋心を抱く。その後偶然浜を通りがかった娘が王子を見つけて介抱した為、人魚姫は出る幕が無くなってしまう。人魚は人間の前に姿を現してはいけない決まりなのだ。だが彼女はどうしても自分が王子を救ったと伝えたかった。

人魚姫は海の魔女の家を訪れ、声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を貰う。その時に、「もし王子が他の娘と結婚すれば、姫は海の泡となって消えてしまう」と警告を受ける。更に人間の足だと歩く度にナイフで抉られるような痛みを感じるとも。王子と一緒に御殿で暮らせるようになった人魚姫であったが、声を失った人魚姫は王子を救った出来事を話せず、王子は人魚姫が命の恩人だと気付かない。

そのうちに事実は捻じ曲がり、王子は偶然浜を通りかかった娘を命の恩人と勘違いしてしまう。

やがて王子と娘との結婚が決まり、悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、王子の流した血で人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。人魚姫は愛する王子を殺せずに死を選び、海に身を投げて泡に姿を変えた。そして、人魚姫は空気の精となり天国へ昇っていったが、王子や他の人々はその事に気付く事はなかった。

～The END～

…このおぞましさ。

容赦の無さ。

これって、何が言いたい訳？

どんな暗喩が隠されているのかしら？？

私なりに言わせて頂くとするなら、

これは、

女の性欲とそれを第一優先とするかわりに、

代償を払うモノについてのお話。ww

つまるところ、自分の性欲(欲望、幸せになりたい願望)を取るか、セックス無しの純愛を取るかの女の駆け引きと決断、というシリアスなテーマのお話だと思うの。

だって、下半身が魚のままじゃ、王子様と結ばれ(セックスでき)ないんだもん。

同じ“人間”(＝階級、身分、同コミュニティ、同組織)にならなきゃ、結ばれない片想いであるから、異次元のメンズを好きになってしまって、しかも結ばれたい、両想いになりたい、側にいたいなんて願ってしまったものなら、犠牲を払うしかない。

読み直していて、

“人間としての足を得て歩くのは、ナイフで刺されるような痛みを伴う、と魔女に言われていた。”

という箇所なんて、あぁ、処女を捧げる痛みね、て深読みしてしまったくらい。w

女が欲張ると、世の中、冷たいんだわ。

と痛感してしまったわ。

それにしても、昔、スウェーデン人の友人に、ヨーロッパのオタク達の間で人魚は人気モチーフである、なんてウワサ？を聞いたことがあるのだけど、それもやはり下半身が魚であるという聖女(処女)性からきているのではないかしらん？？

とにかく可哀相なのはこのストーリーのオチの救いの無さよね。

せっかく犠牲を払って人間になったのし、王子様にはフラれるし。 ww

欲望に振り回されたら哀しき結末也、人生。

という悟り？なのか諦念的戒めが隠されている気がしてならない、私でした♥︎

ちなみにアンデルセン、大の恋愛不器用男子で生涯独身だったそうよ…。

女に、恨みでもあるのかしら…。ww