ついつい、忙しさにかまけてブログの更新がおろそかになって

しまいます。気づけば約1か月ぶり。たぶん前回もそうだった気がします。。。


さて、少し前の話になりますが、

10月28日に「サポーターズミーティング」を開催しました。

新聞、テレビ各社も取材に来てくださいました。


飯塚病院広報室のブログ


これまでに何度かこのブログにも書いた、「地域医療サポーター」 のみなさんに

集まっていただいて、

当院の医師や看護師なども交えて、地域医療を支えるためにそれぞれの立場で

何ができるかを考える場です。


当日は約40人のサポーターがご参加くださいました。

今回のテーマは「救命救急センターの役割」。

参加者を5つのグループに分けて、

「住民にできること」「病院がすべきこと」

「行政にお願いしたいこと」「メディアで取り上げてほしいこと」

という視点でディスカッションを行いました。


初めての試みだったので、どういう展開になるか不安もあったのですが、

みなさんとても真面目に、前向きに、たくさんのご意見をくださいました。

おかげさまでどのグループも時間が足りないくらい、ディスカッションが

盛り上がっていました。


たくさんのアイデアが出ましたが、代表的なものとしては、


住民のみなさんができることとして、は、「どういう時に救命救急センターを

受診すべきか、また、受診せず様子を見てもよいか、などの知識を見につける」、

「サポーターが自分の属している

グループや職場で、養成講座で勉強したことを広めていく」など。


病院がすべきこととして、「もっと住民教育をしてほしい」

「救命救急センターでは待ち時間が長くなるのはやむを得ないが、その間不安を

ぬぐえるような声かけをしてほしい」など。


行政にお願いすることとして、「市報を使って、救命救急センターの実情などを

広めてほしい」「夜間や休日に、受診すべきかどうか迷った時の相談電話を作って

ほしい(小児はすでにあるが、大人も相談できるように)」など。


メディアにお願いしたいこととして、「休日夜間の当番医の情報をもっと

わかりやすく伝えてほしい」「テレビでは『スーパードクター』などばかりでなく、

日常の救命救急医療の実情を伝えてほしい」など。


ホントにありがたいです。

こうしたサポーターのみなさんの建設的なご意見を、しっかり実現できるように

がんばっていかなければ、とふんどしを締め直しました。


新聞は3社に掲載されましたが、毎日新聞はネット版にも出ていましたので、

貼りつけておきます。



飯塚病院:救急医療など意見交換 「サポーター」が提言、要望 /福岡

 飯塚市芳雄町の飯塚病院(田中二郎院長)の養成講座を受講した「地域医療サポーター」が28日、初の意見交換会を行った。サポーター約40人が住民や病院の対応法などについて病院スタッフらと活発な議論を交わした。

 養成講座は3月、地域医療を市民と一緒に支えようとスタート。これまでに病気の予防法や「医師とのコミュニケーション」「救命救急センターの役割」などをテーマに4回あり、うち3回受講した人を「地域医療サポーター」に認定している。医療機関と上手に付き合ってもらうほか、医療現場の状況などについて得た知識を周囲に伝える役割を持つ。

 この日は、8~9人ごとのグループに分かれ、病院スタッフも参加。飽和状態に近い救命救急医療の現状について住民や病院は何をすべきか話し合った。

 サポーターからは「救急車を呼ぶ前にまず、かかりつけ医に連絡を取る」「『とりあえず救急車を呼べば、適当な病院に連れて行ってくれる』と考えている人もいる。どういう場合に救急車を呼ぶべきか周知すべきだ」などの意見が出た。また「地域の基幹病院とかかりつけ医が、患者の情報を上手にやり取りできるようになってほしい」との要望もあった。【笠井光俊】

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 ■今日のことば

 ◇救命救急センター

 心筋梗塞(こうそく)や脳卒中、交通事故など命にかかわる重症救急患者を受け入れ、高度な医療を提供する医療機関。医師や看護師の24時間態勢の配置が求められている。内科、外科、脳外科、循環器科、小児科などあらゆる病状の患者に対し、チーム医療で対応する。