こんにちは。血液内科スタッフKです。

 

明日から医師国家試験スタートということで、恒例となりました血液領域の出題予想をしたいと思います。

 

今年から試験日程が3日から2日に短縮され、問題も100題減るんですね。試験当日の負担が少なくなったのはいいですが、一問一問の重要性が増したとも言えますね。

 

血液領域の出題は大体全体の3%くらいなので、いわゆる「捨て問」になりがちですが、取りこぼしなく得点していただきたいところです。

 

さて、予想です…と言っても前日ですので、細かい知識の予想というより、パッと見て記憶に残りやすい画像を中心にお届けします。

 

という訳で、今年は濾胞性リンパ腫を取り上げます。

 

病理写真です(H.E.染色)。腫瘍濾胞が結節状にみられるのが特徴的です。

14番染色体と18番染色体の転座、t(14;18)が特徴的です。

核に切れ込みのある腫瘍細胞(cleaved cell)が末梢血もしくは骨髄で見られます(これは国試レベルではないと思いますが…)。

 

症例問題での典型的な病歴は、健診などで偶然に見つかったリンパ節腫大で自覚症状が乏しく、検査データもほとんど正常なことが多いです。

 

現在ガイドラインが複雑化しており、国家試験レベルで決定は困難なので、治療方針を聞かれたら経過観察を選んでおくのが無難(適当)です。問題集みたら大体そうなっていましたが、違っていたらすみません。

 

いかがでしたでしょうか?今年は全国的に寒いですから、風邪などひかないようにあったかくして、試験頑張ってください!